遡ってみれば結構前からですが、いわゆる「焼きマシュマロ」というものを見かけることがあります。具体例を挙げるつもりはないのですが、このページを見て下さってる方は、きっとほとんどの方が「焼きマシュマロ」と呼ばれるものを見たことがある方だと思います。
今回は、そんな「焼きマシュマロ」について私が考えていることをまとめておきます。
- 完全に「個人の意見」です。
- 主語は「世のオタク」ではありません。主語は「私」です。
- 同人界隈に限った話がきっと多いです。
- マシュマロを受け取った側、そして同時に、送った側を勝手に非難する意図はありません。
- 【マシュマロをはじめとする匿名ツール、「焼きマシュマロ」と呼ばれるものの意味を知っている方が読んでいる】という前提で書いています。
- 代表格としてマシュマロの名前を挙げましたが、他の匿名ツールも含んでいます。
- 今後は「匿名ツール」と表記します。
匿名ツールを利用する『目的』を考える
まず、「なぜ匿名ツールが使われているのか?」を考えることにします。
ちなみに私自身はマシュマロをはじめとした匿名ツールを使っていません。そのため、この「目的」は、匿名ツールを使っている周りのフォロワーなどを見て私が「考えた」ことに過ぎません。
匿名ツールを置く人の目的
- 気軽に絡んできてほしい
- 感想がほしい
- 褒めてほしい
- 励ましてほしい
外から見ていて感じるのはこのあたりでしょうか。
同人誌の奥付に匿名ツールのQRコードを入れる人が増えた = 「感想がほしい」
「ほめて箱」というツールがある = 「褒めてほしい」
締め切り前に励ましてもらいたがっているフォロワーがいる = 「励ましてほしい」?
匿名ツールでメッセージを送る人の目的
- 感想を送りたい
- リプライでは送れないことを送りたい
- 好きな作家が「送って!」というので送っている
- 励ましたい
「リプライでは送れないことを送りたい」というのは、悪意のあるメッセージという意味ではありません。主に「読み手(創作はしない人)」→「作り手(創作する人)」で、直接リプはしづらいけど何かコメントしたいときなどに使う印象です。
なぜ匿名ツールで「焼きマシュマロ」を送るのか
「焼きマシュマロ」という言葉について
まず、この言葉について。わかりやすく、ひろく知られている「焼きマシュマロ」という単語を使いましたが、正しくは「匿名ツールを利用して送る誹謗中傷メッセージ」です。(”悪意ある”と付けるべきかは悩みどころです。行き過ぎたお節介が誹謗中傷として受け取られるケースもあるかなと)本来はかわいらしく美味しそうな単語を使うべきではないのかもしれませんね。
「匿名の中傷メッセージ」を送る側の意図を考える
感想さえ匿名で送ったことがないので(自分の本垢からDMとかで送ります)そんなのわからんわ!と言いたくなりますが、ちょっと考えてみます。
まず、どうして匿名で送るのか。
- 発言に責任が持てない/持ちたくないから
- 誰が送ったメッセージかバレたくないから
次に、どうして誹謗中傷メッセージを送るのか。
- 相手を傷付けたい → 相手が傷付くと自分は嬉しい?
- 嫉妬、当てつけなど
- 相手の行動を操りたい(●●をやめさせたい等)
- 本気で行動を変えてほしい
- 暇だから
ここまで羅列してみてやっぱり思いますが、匿名で送ってこられた誹謗中傷メッセージは相手にするだけ時間の無駄ですね。相手を傷付ける意図があるものは論外ですし、「こうするべきだと思います!!!!」って正しいこと(本当に正しいかはさておき)を送るなら匿名にする必要はありません。
匿名ツールを利用した誹謗中傷メッセージについて思うこと
自分の考えを整理してみると、思うことは以下の2つに尽きます。
- ただの誹謗中傷は送るべきではない
- 誹謗中傷でない注意等であるなら匿名を使う必要はない
例えば私が「誰かに悪意を持ち、その人を傷付ける文章を送り、相手の反応を見て楽しもうとしている人間」だとすれば、匿名ツールを選ぶ気持ちはわかります。だって本垢から送ったら悪いのは私だって全世界にバレるから。匿名ツールで送れば、開示請求とかされない限りは私だってバレません。姑息ですね。
匿名ツールで相手が傷付くようなことをわざと送るの、流行ってる……とまでは言いませんが、ふつうに時々見かける光景になってしまいましたよね。
結局それをどう対処したらいいのか?っていうのは、こうやって記事を書いてる私も正直わかりません。もし私がそういうメッセージを受け取ったら、表面上は気にしてないふりするけど内心かなり傷付きます。そして、せめて匿名ツールで言うな!と思います。だから匿名ツールは使ってません。
どういう意図を持っているのか不明ですが、相手に「送る」という行為をしている以上は、受け取った側の反応を見て楽しんでいるんだろうと思います。だからやっぱり相手にするだけ無駄かなと。ただ、それでも傷付くことには変わりませんね。
匿名ツール自体に対して思うこと
楽しく使っているひとは何も悪くない
匿名のメッセージについて悪いとも思いませんし、受け取った側で時々「こんな私ですみません…」「不快な気持ちにさせてすみません」と謝罪している人も見かけますが、謝る必要なんてないと考えます。匿名で送られる言葉に心を痛めるなんて本当はもったいないことです(私も送られたら間違いなく心が痛みますが)
使うか否かの判断が重要なのかもしれない
本来の目的通り楽しく使えるのが1番なのですが、もしかしたら匿名ツールを使うかどうかの判断が重要になってくるのかもしれません。
褒め言葉や感想や励まし、楽しいおしゃべりがほしくて設置したけど、匿名での悪意を受けてしまう可能性はゼロではありません。
「送る側が悪いのに?」と思うかもしれませんし私もそう思いますが、匿名で誹謗中傷する誰かは自分の言葉に大して責任を持っていないし、軽い気持ちで送っているのでしょう。受け取りたくなかったら送れないようにするのが1番。極論を言うとそうなるのかなと思います。
私は今後も匿名ツールを利用するつもりはありません。実際、匿名ツールを使わなくても感想は頂けていますし、匿名での悪意に触れるリスクがないので安心です。
まとめ
SNS疲れはつらいです。私は匿名ツール置いてないので、匿名での中傷コメントをもらうことがありませんが、そういうものがTLに流れてくると受け取った側の心労を想像して重たい気持ちになってしまいます。
匿名でないと物が言えない人に何か言われて筆を折りたくなったり、創作が嫌いになったり、ジャンルがしんどくなったりするのは悲しいことです。
最後まで書いてみてわかりましたが、この記事は「匿名ツール離れのすすめ」なのかもしれません。
楽しく使えている方はともかく、匿名ツールに疲れてしまった方、嫌なコメントが来てたらどうしよう……とびくびくしてしまっている方は、一度匿名ツールから離れてみてもいいのかもしれません。ツール使わなくても交流楽しいですよ(数は減るかもしれませんが)
以上、焼きマシュマロ改め「匿名ツールを利用して送る誹謗中傷メッセージ」について私が思うことでした。