【超簡単】縦式アプリを使ってスマホで小説同人誌を作る方法

小説原稿の作り方

普段はパソコンだけで同人誌を作っているのですが、スマホでもめっちゃ簡単に同人誌が作れると聞いて初めてスマホだけで小説同人誌を作ってみました。

この記事では、初めての方でも簡単にスマホで小説同人誌を作る方法を丁寧にご紹介していきます。

tateshiki-todoita

出来上がった本がこちら。この本は新書サイズですが、もちろん他のサイズでも作ることができます。

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スマホのみで同人誌を作るために必要なもの

縦式

縦式 - 縦書き入力

縦式 – 縦書き入力

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縦書きでPDFの原稿データを作るのに便利なアプリです。必須。

Canva

Canva-インスタストーリー,SNS投稿画像のデザイン作成

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表紙や扉はこのアプリで作りました。かなり使いやすいのでオススメですが、他に使いたいアプリがある方はCanvaでなくてもOKです。

縦式を使ってスマホのみで小説原稿をつくる手順

完成した本文原稿を縦式にコピペする

最初から縦式アプリで原稿作成してもOKですし、メモアプリなどで書いた本文を縦式にコピペしてもOKです。私はevernoteで書いた本文原稿を縦式に貼り付けました。

tateshiki-paste

縦式に貼り付けた状態がこんな感じ。まだ印刷用の状態にはなっていません。

この後PDFデータ出力しますので、誤字脱字の確認はこの段階でしっかりと行いましょう。PDFにした後で修正するのはちょっと面倒くさいです。

最後のページに奥付をつくる

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最後のページにこういう奥付をつくります。

kai-page

左上メニュー → 改ページ → 改ページの挿入

改丁 → 改頁
と順番に選択すると、次の偶数ページ(最後のページ)に改ページすることができます。

kaitei

改ページした先に奥付の内容を打ち込みます。

奥付って何書けばいいの?という方はこちらの記事をご覧ください。

同人誌の奥付の書き方・書くべきこと6選+α【100冊から調べてみた】
同人誌の「奥付」とは 奥付とは、同人誌の(だいたい)最後のページに記されている、本についての情報のことです。 こういうページですね(※実際に私が発行した同人誌の奥付です) 同人誌を手に取ったこ...

出力設定し、PDFデータをつくる

download

右上のダウンロードボタンをタップします。

出力設定画面で原稿用紙の細かい設定をしていきます。

setting

setting2

私はこんな感じで設定してみました。

用紙設定・段組み・文字数・行数・上下左右の余白・フォント・ページ番号の設定などは、作る本に合わせて変更してください。 私は持っている新書サイズの小説本を見て、それに合わせて設定しました。

設定が完了したら、右上の「完了」をタップします。

creat-pdf

出力前にこういう画面が出てきた場合「PDFを作成」をタップします。

保存方法はiPhoneとAndroidで異なると思います。私はiPhoneで作成しています。

file-save

「”ファイル”に保存」をタップ。

file-save2

私はiCloudの容量がいっぱいなので、「このiPhone内」を選びました。右上の「保存」をタップして保存して完了です。

保存したPDFデータを確認する

honbun

保存したPDFデータを確認します。このデータが印刷されて本になりますので、しっかりと確認しましょう。

okuduke

奥付はこんな感じで出来上がりました。

縦式のすごいところ

tateshiki-sugoi

私のミスでもともとの原稿の一部で一字下げを忘れてしまったのですが、縦式が自動で一字下げしてくれていました。これは神では……?

スマホのみで表紙原稿をつくる手順

本文のPDFデータが簡単に作れたので、今度はCanvaで表紙データを作っていきます。Canvaを使うつもりがない方は飛ばしてください。

canva-top

Canvaアプリを開き、右下のプラスをタップし新規作成を行います。

custom-size

「カスタムサイズ」を選択します。

custom-size-change

単位を「mm」に変更し(忘れずに!)表紙サイズを入力。

表紙サイズは印刷所のサイトであらかじめ計算することをオススメします!

今回私はちょ古っ都製本工房さんに入稿しました。特に背幅はページ数と本文用紙によって異なるので、入稿する印刷所でサイズを計算するようにしましょう。

nyuko-size

ちょ古っ都さんの場合、自動見積もりでページ数や用紙を入力していけばすぐに作るべきサイズがわかります。このサイズで表紙を作ります。

表紙作成が完了したらPDFデータとして保存します。

download-canva

右上のダウンロードボタンをタップ

sava1

「名前を付けて保存」を選択

sava2

ファイルの種類で「PDF(印刷)」を選択、「トリムマークと塗り足し」にチェックを入れ、ダウンロードをタップ。PDF保存ができます。

Canvaで扉ページなども作れる

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こういう扉や目次のページもCanvaを利用してスマホで作りました。

mokuji

例えば目次ならこんな感じです。文字を入れるだけなので、Canvaでめっちゃ簡単に作ることができます。

color

扉ページはもともとカラーの写真素材をモノクロに加工しています。これもCanvaで簡単にできました。フィルターの「Street」を選んだらきれいにモノクロになります。

入稿準備:PDFデータを結合する

pdfs

データが完成しました。私の場合は扉や目次を別で作ったので、本文のPDFデータをひとつのPDFにまとめる必要があります。すでに本文PDFデータがひとつの場合は飛ばしてください。

iLovePDF – PDFエディター & スキャン

iLovePDF – PDFエディター & スキャン

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PDF結合には、iLovePDFというアプリを使います。無料でPDF結合ができるアプリってあんまりないので重宝してます。

pdf-ketsugo

ツールから「PDF結合」をタップして、結合するPDFデータを選ぶだけです。このアプリの中で結合する順番を並び替えることも簡単にできます。

スマホで作ったデータを印刷所に入稿する

スマホで作ったデータを印刷所へ入稿します。縦式で作ったデータで入稿可能な印刷所を縦式公式さんがまとめられていますので(マジで神)、こちらも参考にしてみてください。

nyuko-preview

入稿方法は印刷所によって異なるので手順は割愛しますが、ちょ古っ都さんの場合、表紙の入稿データプレビューが確認できるので安心できます。背表紙もわかりやすく、スマホ入稿にぴったりです。

スマホだけで作った同人誌が完成!

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tateshiki-honbun

スマホだけで同人誌が作れました!! これまでずっとパソコンで全部やってきたので、正直スマホでこんなにちゃんとした本が作れるとは思ってませんでした。

縦式(無料版)で作った現行の表記の崩れ方について

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濁点は崩れることなく正しく表示されます。

tateshiki-dash

そのまま入力しただけでは、ダッシュは繋がりません。

縦式の出力設定オプション(有料)を利用すると、ダッシュだけフォントを変更することで繋げることができます。パソコンを持っていなくてスマホで何冊も本を出したい方は、オプションを使うのがオススメです。

スマホで作る同人誌とパソコンで作る同人誌の違い

スマホとパソコンで作る同人誌原稿の大きな違いは、印刷するレイアウトのまま書けるかだと思います。

どういうことかというと、

smartphone-pc-hikaku

こういうことです。印刷用PDFにするまで完成形がわかりません。

私は「このセリフで改ページしたい」とか「ここでページが変わるの嫌」とか変なこだわりが強いタイプなので、印刷する形式のまま書きたい派です。ですが短編小説の場合は、これからスマホオンリーに切り替えていくかもしれません。それくらい簡単でした!


以上、縦式を使ってスマホだけで同人誌を作る手順をご紹介しました!

これまでは、スマホの小さい画面で同人誌作るのってめんどくさいんやろな~~大変そうやな~~と思ってたんですが、びっくりするくらい簡単でした。

パソコンないから本なんて作れない……と思っている方に、是非一度チャレンジしてみてほしいです!

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