カバー付き文庫同人誌をワンブックスで4種類印刷してもらったよレビュー!

印刷所

ワンブックスさんで文庫サイズの小説同人誌を4種類つくりました。

特徴やメリットデメリット、実際に作った本の仕様や写真などをまとめます!

本記事は2020年1月作成です。金額や用紙名は随時更新していますが、正確でない情報が含まれている可能性がございます。
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ワンブックスの特徴

分厚い本・カバー付きの場合 かなり安い!

ワンブックスは何冊刷っても1冊あたりの印刷代(単価)が同じです。

A5やB5サイズでページ数が少ない(~60ページくらい)と、他の印刷所と変わらない・他の印刷所より高いくらいなのですが、ページ数が増えてくるとかなりお手頃価格になってきます。

例:文庫サイズ・100ページ
  → 1冊あたり770円

カバー・帯までついてこの単価! カバーや帯をつけたいけど高くなりがちな文庫サイズにめっちゃ向いてます。

基本的に他の印刷所では、部数をたくさん刷れば刷るほど単価は低くなっていきます。つまり、少部数だと割高になってしまいます。

その点、ワンブックスでは何冊刷っても単価が同じなので、少部数にかなり強い印刷所だといえます。

逆に、部数が増えれば他の印刷所の方が安価な場合が多くなります。

  • 文庫サイズでつくりたい!
  • カバーや帯をかけたい!
  • 部数は50部未満!

という方にはワンブックスがめちゃくちゃオススメです!

1冊から本がつくれる

ワンブックスでは1冊から本をつくることができます。通常、他の印刷所は最小部数が10部だったりするので、1冊から本が作れるのは画期的だな~と感じました!

イベントで頒布しない自分用の1冊とか、お友達へのプレゼント用とか、旅の思い出のアルバムとか、同人以外にもたくさんの用途があります。

専用のフォームから予約が必要!

ワンブックスは予約制です。予約がいっぱいになっていると、いくら原稿が完成していても印刷は受け付けてもらえません。

イベント搬入を希望する場合は、イベントの10~14日前を入稿日として指定します。不安な場合はメールで問い合わせをするとはっきりした日程を教えていただけます。

予約は「本が完成する日」ではなく「入稿をする日」を選択します。入稿希望日の1ヵ月前から予約することができます。結構前から予約が埋まることもあるので、早めの予約を心掛けるのがベストです!

ワンブックスのメリット

カバー・帯込みの値段設定

A5サイズ以下の場合、基本料金にカバーと帯の料金が含まれています!

表紙かカバーどちらかにクリアPP or マットPP をかけるのも基本料金内。

カバーや帯付きの同人誌をつくりたいときは本当に最強の印刷所だと思います。

本文のモノクロ印刷とカラー印刷が同じ値段

これ本当に嬉しい!!!!!!!!わけわからん!!!!!!!

イラスト本や、旅行で撮った写真をまとめてアルバムにしたりするのにもぴったりです。

bunko-color-tobira

カラー料金かからへんの!???って興奮して扉をカラーにしてみました。

カラーのページだけ紙を替えることは(基本料金内で)できないので、本文用紙の淡クリームキンマリ72.5kg にカラー印刷をお願いしました。

bunko-color-ura

裏移りはそこまで気になりません。

bunko-koguchi

ふちにカラー印刷すると小口がこんな感じに色づいて見えるので、小口染めもどきをやってみたいな~って思ってます。 → 疑似小口染めやってみました!レポはこちら:ワンブックスで疑似小口染めの本をつくってみた

ワンブックスで疑似小口染めの本をつくってみた
追加料金なしで本文のフルカラー印刷が可能な印刷所、ワンブックスさんで疑似小口染めの同人誌をつくってみたのでその流れや完成した本をご紹介します! ワンブックスさんのレビューはこちらにまとめてますので、あわせてご覧ください。 「...

結論から言うと大成功でした!

こんな感じに小口に色がついてとってもかわいいです。

紙の種類が豊富

ワンブックスには、文庫サイズ専用の薄い本文用紙があります。

本当に薄いので商業小説みたいに仕上がる用紙で、用紙によっては600P以上の本も印刷が可能です。現在は「ミステリッククリーム」と「プリンセスノベル」の2種類があります。

bunko-urautsuri

過去に取り扱いのあった「ワンブックスノベル」という紙ではこんな感じの仕上がりになりました。これも薄い紙なので多少裏移りします。

よく使われているクリームキンマリ72.5kg だと300Pくらいが限界(それ以上は開きにくい・重い)ですが、ワンブックスの専用用紙を使えば300P超えの本も厚すぎず重すぎない本に仕上げることができます。

もうひとつワンブックスで素敵なのが、トレーシングペーパーのカバーにカラー印刷

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こんな本を作ってみました。かわいい~! ちなみにトレペのカバーに印刷すると、単価が+220円になります。

ワンブックスのデメリット・注意点

原稿チェックは原則なし

低料金を実現する作業省略のため、原稿チェックは基本行っていないようです。

入稿後のメールによると、こんな場合は確認の連絡がいただけるようです。

  • 原稿が読み込めない
  • ページが足りない
  • サイズが極端に違う

つまり印刷そのものができない場合、ということですね。

現在はテンプレートも用意されていますので、他の印刷所さんで同人誌を刷ってもらった経験のある方なら心配ないと思います。いつも印刷所から修正の連絡が入っちゃう~という方には不向きかもしれません。

成人向け漫画・イラストはNG

表現を変えると意味合いが変わるかもしれないため、サイトのQ&Aから引用します。

(入稿をお断りする可能性があるもの として)

  • 性器の直接表現があり、成人向けの表記が必要で部分修正を黒塗り・白消し・モザイク等で行う必要があるもの
  • 小説で描かれる挿絵・表紙イラストで上記表現のあるもの ※ 小説本文など文章の性的表現は承れます

漫画、イラスト、小説の挿絵で成人向けのものはNG、小説本文など文章であれば受け付けます、とのことです。私も本文に一部そういった表現のある小説本をお願いしましたが、表紙も挿絵にも直接的な表現はなかったため、問題なく印刷して頂けました。

実際につくった本の仕様などをご紹介

ここからは実際に私がワンブックスさんにお願いした本の仕様などをご紹介します。

300P超えの文庫本

bunko-onebooks
仕様

文庫サイズ(A6) 360ページ 
カバー用紙:マットコート(ユーライト) 110kg
表紙用紙:紀州の色上質 最厚口 アイボリー
本文用紙:ワンブックスノベル 66kg

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表紙用紙は「紀州の色上質」という用紙です。めくりやすくて文庫の表紙にぴったりです。

反るかな?と思ったので、カバーにも表紙にもPPをかけていません。PPかけなくても保存に大きな問題はないと感じます。

カラーの扉絵を挿し込んでみた文庫本

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仕様

文庫サイズ(A6) 234ページ
カバー用紙:マットコート(ユーライト) 110kg
表紙用紙:紀州の色上質 最厚口 あじさい
本文用紙:ワンブックスノベル 66kg

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ワンブックスはモノクロ印刷でもカラー印刷でも同じ料金なので、それを生かして扉絵にちょっとだけ色をつけてみました。本当にちょっとです……笑

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表紙は「紀州の色上質」のあじさいです。青みがかってとてもきれい。

トレペカバーの文庫本

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仕様

文庫サイズ(A6) 左:190ページ 右:226ページ
カバー用紙:トレペ白(印刷あり)
表紙用紙:マットポスト 180kg
本文用紙:淡クリームキンマリ 72.5kg

bunko-cover-tracing02
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これにもPP加工はお願いしませんでした。

bunko-cover-genko

カバーの原稿はこんな感じで作成しました。(テンプレートの文字残っててすみません)

表紙への印刷をモノクロ、カバーをカラーにすることで、いい感じに透けてかわいらしくなったと思います。ピンクと紫は推しカプのイメージカラーなので、机に並べるのもとてもテンションが上がりました。

bunko-color-tobira02

章ごとの扉もカラーにしました。

bunko-color-tekari

小説本文の印刷はとてもきれいですが、黒ベタは結構テカります。

ワンブックスの感想まとめ

  • 1冊の料金×冊数 なので少部数に優しい!
  • A5未満ならカバーと帯が基本料金内でつけられる!
  • 追加料金なしで本文をフルカラー印刷できる!
  • 要予約! 計画的に。
  • 原稿チェックなし。テンプレート利用で正しい原稿作成を!
  • 小説本の原稿なら印刷のクオリティも◎

ワンブックスさんに出会ってから、文庫サイズでもいろいろ遊べることに気づいて同人活動がもっと楽しくなりました!印刷所選びで迷っている方の参考になれば幸いです!


こちらの記事ではワンブックスさんでつくった本や、それ以外の印刷所さんにお願いした本など、これまでの同人誌の装丁を紹介しています。よろしければあわせてご覧ください!

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