以前、カバー付き文庫同人誌をワンブックスで4種類印刷してもらったよレビュー!という記事を書いたところ、「スカーレットノベル」という単語で検索して来てくださった方が結構いらっしゃいました。
なので今回は、実際に同じ本をワンブックスノベルとスカーレットノベルという、ワンブックスさんのオリジナル本文用紙で印刷してもらったものを写真付きで比較してみたいと思います!
現在ワンブックスさんでのスカーレットノベルの取り扱いはありません。こんな紙もあったんだなー程度にご覧ください。
現在ワンブックスさんで取り扱いのある本文用紙はこちらにまとめています。よろしければ合わせてご覧ください。
「ワンブックスノベル」「スカーレットノベル」とは?
「ワンブックスノベル」「スカーレットノベル」とは、どちらも印刷会社ワンブックスさんのオリジナルの本文用紙です。A6サイズ(文庫本サイズ)だけで使うことができます(スカーレットノベルは取扱終了)
銘柄 | 表記斤量 | 紙厚 | 最大ページ数 |
ワンブックスノベル | 66.0kg | 0.090mm | 544P |
スカーレットノベル | 33.5kg | 0.080mm | 612P |
通常よく見かける90kgや70kgの本文用紙よりもずっと薄く、ページ数が多い本を出したいときに向いています。特に、スカーレットノベルは最大ページ数が612P。かなり薄いです。
あとそれはそれとして、ワンブックスノベルとスカーレットノベルを本文に使った束見本を準備しております。今回は表紙も印刷してないので「どっちがどっちだー」ってなるかも知れませんが、「薄くてちょっと赤暗いのがスカーレットノベル」と思って頂けますと幸いです。(前田)
— (株)REDTRAIN公式 (@redtrain_info) November 2, 2020
ワンブックスさんの公式Twitterでは、スカーレットノベルは「薄くてちょっと赤暗い」とされています。イメージしにくい方も多いと思いますので、実際にワンブックスノベルとスカーレットノベルを写真で見比べていきます。
写真で比較「ワンブックスノベル」と「スカーレットノベル」
比較用に、内容が全く同じ本を「本文用紙:ワンブックスノベル」と「本文用紙:スカーレットノベル」とで印刷していただきました。
表紙の色は違いますが内容は同じ本です。上から見た状態だと違いはあまりわかりません。
まず「色」を見比べていきましょう。
上:ワンブックスノベル
下:スカーレットノベル
「スカーレットノベルは赤暗い」というのがわかりますね。ワンブックスノベルはよくあるクリーム系の用紙ですが、スカーレットノベルはそれよりも少し赤みが強いです。
ですが読みづらいことは全くなく、ページ数や好みによって選ぶのが良いかと思います。
次に厚みの差を見てみます。
※どちらも360Pの文庫本です
左:ワンブックスノベル
右:スカーレットノベル
表紙がちょっと浮いているのでわかりづらいですが、厚みにも結構差があります。スカーレットノベル、びっくりするくらい薄いです。
左:ワンブックスノベル
右:スカーレットノベル
上からも見てみます。この角度からでも厚みの違いがわかりますね。
読みやすさ・ページのめくりやすさは個人差があると思いますが、どちらもかなり読みやすいことは確かです。
ちなみに厚みを測ってみると、
ワンブックスノベル:約1.8cm
スカーレットノベル:約1.4cm
でした。4mmって大した差じゃなくない?と思う方もいらっしゃると思いますが、クリームキンマリ70kgの60~70Pの同人誌の厚みがだいたい4mmです。結構大きな差ですよね。
以上、ワンブックスノベルとスカーレットノベルの比較でした!
スカーレットノベルについて、取り扱い終了の告知となりまして申し訳ありません。
用紙店とも話し合いを続けていましたが、市況の急激な冷え込みという状況には勝てず、RED TRAINだけで生産継続とするには現状の数倍は使用量がないと難しいために今回のお知らせとなりました(書籍部— (株)REDTRAIN公式 (@redtrain_info) April 8, 2021
いつもはワンブックスノベルばかり使っている私ですが、もっと分厚い本を作るときはスカーレットノベルで…!と夢見ていたので残念でなりません。ですがワンブックスさんにはまた新しい本文用紙が加わっているので、その用紙を使うのもとても楽しみです。