この記事では、ワンブックスさん(RED TRAINさん)の文庫サイズ専用本文用紙5種類の見本を写真付きで紹介します!
この記事で紹介しているのは2022年3月時点の取り扱い用紙です。現在のお取り扱いとは大きく異なる可能性があります。
- ワンブックスノベル
- ミステリッククリーム
- ノベルクリームロゼ(31kg,34kg)
- Holmen BOOK Cream
※ワンブックスノベル以外は2021年に追加された新しい用紙です。
※ノベルクリームロゼ(31kg)は「MonoRe:th on-demand(モノリス)」「オフセット文庫本プラン」で利用できます。通常のワンブックスでは選択できません。
新用紙の束見本を購入したので、レビューがてらご紹介したいと思います!
ちなみに、在庫限りで終了となってしまう「スカーレットノベル」という本文用紙についてはこちらの記事で紹介しております。
ワンブックス文庫専用本文用紙の基本情報
名称 | 表記斤量 | 紙厚 | 最大ページ数 |
ワンブックスノベル | 66kg | 0.090mm | 544ページ |
ミステリッククリーム | 32kg | 0.073mm | 612ページ |
ノベルクリームロゼ | 31kg | 0.069mm | 1,000ページ |
ノベルクリームロゼ | 34kg | 0.087mm | 562ページ |
Holmen BOOK Cream | 33kg | 0.107mm | 456ページ |
※ノベルクリームロゼ(31kg)の最大ページ数情報は「MonoRe:th on-demand(モノリス)」、その他の用紙は「ワンブックスオンデマンド」の用紙紹介ページより。
写真で見るワンブックス文庫専用本文用紙
『文庫専用新用紙束見本4種』を注文すると、文庫サイズ・本文200Pの冊子になった束見本が届きます。
背幅側から撮影したのがこちらの写真。どれも同じ本文200ページなので、紙の厚みの差が歴然です。
一番厚い用紙が「Holmen BOOK Cream 33㎏」で、最も薄い「ノベルクリームロゼ 31kg」と比べると厚みにかなり差があるのがわかります。
ここにワンブックスノベルを足してみます。
ワンブックスノベルの束見本は持っていなかったので、自分の同人誌で代用しています。ページ数は同じ200ページにしてあるので違いがわかりやすいかと思います。
色の違いを比べてみる
どれもクリーム系の色ですが、少しずつ違いがあるのがわかります。正直撮影環境の関係で、実物通りの色を写真で再現できていないので、色が気になる方は束見本を取り寄せて実際に見てみることをオススメします。
一種類ずつじっくり見てみる
ミステリッククリーム 32kg
まずミステリッククリーム32kgです。
ワンブックスオンデマンドで使える本文用紙では一番薄くて軽い。目に優しい淡いクリーム色で長時間読んでも疲れなさそうなので、分厚い小説本に向いています。
触った感じは本当にペラッペラ。本屋さんで売ってる普通の文庫本で使われている用紙より薄いと思います(多分)
600ページ以上の本が作れる本文用紙なので、とにかくページ数の多い本を作る!という方にはこの紙がオススメ。
ノベルクリームロゼ 31kg/34kg
次にノベルクリームロゼ。「ロゼ」ってローズ的な意味で付けられた名前なのかな~と思ったんですが、それにしては赤みのあまりない紙色です。
31kgの方はワンブックスオンデマンドでは使えない用紙なので、モノリスもしくはオフセット文庫本プランを利用する必要があります。なんと1,000ページまで対応可能。ワンブックスさん(RED TRAINさん)で作れない同人誌ってこの世にないんじゃないかと思ってしまうレベルです……。
私が触ってみた感覚ですが、先ほどのミステリッククリームに比べると少しザラッとした感じの用紙。個人的にはノベルクリームロゼの34kgが、今回の記事で紹介した中では一番好きかな~と感じました。562ページまで対応してるのでだいたいの同人誌はこれで作れるし、300ページ前後くらいが見栄え良くて軽くて読みやすい感じに仕上がりそう。
Holmen BOOK Cream 33kg
続いてHolmen BOOK Cream 33kg。
背幅の比較写真を見るとかなり厚い紙みたいに感じるかもしれませんが、もちろんこれもかなり薄い用紙です。ちょっと黄味寄りのクリーム色。
200ページの同人誌でも1cm超えの厚みに仕上がるので、200ページ前後の文庫同人誌をちょっと立派に見せたい方にもオススメ。
触った感じは心地よいサラサラ感。めくりやすさも抜群です。
ワンブックスノベル
結構昔から使うことができたワンブックスの古株本文用紙。約400ページの同人誌を作ったときに使って以来ずっと気に入って何度か利用させて頂いている用紙です。
とりあえず文庫同人誌の紙に迷ったらこれでいいやんって感じの万能本文用紙。読みやすいクリーム色。印刷してもらってから3年弱経って少しずつ紙が日焼けしてきたんですが、それすらなんかヴィンテージ感あってかっこよく見える。
柔らかい紙なのでこんな風に雑に扱っても問題なし(※上図は自分の同人誌です)
硬い紙で分厚い本を作ってしまうと読みづらくなってしまうので、これぐらいぐにゃぐにゃ曲げられた方が絶対良いです。今回の記事で紹介している本文用紙は全てこれくらいガンガン曲げられます。
以上、ワンブックス(RED TRAIN)さんで使える、文庫サイズ専用の本文用紙をご紹介しました。
なるべく違いがわかるように説明・写真掲載など行いましたが、手触りや持った感覚は実際に手にしてみないとわからないと思います。ワンブックスさんで分厚い本を作る!と決めている方は、ワンブックスさんの注文フォームから事前に束見本を購入されることをオススメします。
「ワンブックス以外の分厚い本が作れる印刷所が知りたい!」という方は是非こちらの記事もご覧ください。
「まず紙厚って何なん??」という方にはこちらがオススメ。分厚い本にぴったりの本文用紙を比較して紹介しています。