同人誌の奥付の書き方・書くべきこと6選+α【100冊から調べてみた】

小説原稿の作り方
スポンサーリンク

同人誌の「奥付」とは

奥付とは、同人誌の(だいたい)最後のページに記されている、本についての情報のことです。

okuduke-sample

こういうページですね(※実際に私が発行した同人誌の奥付です) 同人誌を手に取ったことがある方ならば、必ず見たことがあるページだと思います。

奥付ページは、「発行責任を表すもの」です。

多くの場合、同人誌を印刷してくれるのは同人印刷所さんですが、発行責任はその印刷所ではなく、本をつくった・印刷を依頼した作者自身が負います。奥付はそのことを示すために必要です。

同人誌を発行する際は、印刷所にお願いする・しないに関わらず必ず奥付を入れるようにしましょう。

奥付に必ず書くべき6つのこと

奥付になにを書けばいいの?と迷った場合に押さえたいのは以下の6ポイントです。印刷所によって定められた必須項目はまちまちですが、この6つを書いておけば間違いありません。

※同人誌の奥付に必ず書くべきこと
  • 本のタイトル
  • 発行日
  • サークル名
  • ペンネーム
  • 印刷会社名
  • 作者の連絡先

この6つを押さえておけば、印刷会社さんが定めている奥付のガイドライン、もしくはイベント会社の参加要項で定められている奥付のルールは問題なく満たせます。

必ず上記の6つを満たす奥付を作成する、もしくは、印刷会社さんのガイドラインに従い、奥付をつくるようにしましょう。

okuduke-sample2

ちなみに私の奥付は上記の6ポイント(とSNSのアカウント)しか書いていません。

「印刷会社」の注意点

印刷会社名は正しく表記しましょう。

例えば、サンライズさんやグラフィックさんなどは、「株式会社の前後を誤る」「末尾に”出版”、”印刷”などを付ける」と、実在する他の企業になってしまいます。印刷会社名の漢字間違いにも注意してください。(私は過去に、入稿直前まで大陽出版さんのことを”太陽出版”だと思い込んで奥付を作りかけたことがあります……)

とにかく、多くの印刷会社さんがサイトに奥付に関する案内ページを用意しているので、そのページを確認して作成すれば間違いは防げます!

「作者の連絡先」の注意点

「作者の連絡先」について

連絡先は、メールアドレスもしくはHPのアドレスが望ましいとされています。
近年、SNSやpixivのIDのみが書かれた同人誌に時々出会いますが、連絡を取るために会員登録が必要なSNSは連絡先として望ましくないと考えられているため、あわせてメールアドレスを記載するのがベターです。

他に奥付に書くと親切なこと・よく書いてあること

確実におさえるポイントはわかった! じゃあ他に書くことってないの?

という方のために、奥付に他に書くべき(かもしれない)ことを紹介します!

ちなみに私自身は必須の6つしか書かないので、手持ちの同人誌100冊の奥付から「書いてる率」を割り出してみました。「書いてる率」とは、同人誌100冊のうち、何%の同人誌に書いてあるか?という意味です。

  • 分母が少なすぎるため、数はあんまり真に受けないでください(笑)
  • 2001~2020年発行の同人誌を対象にしています。
  • 90%の同人誌が女性向け、10%は男性向けです。

転載禁止などの注意文

書いてる率……52%

特に二次創作の同人誌ではいろんな種類の注意文を見かけます。

二次創作の本だよ!原作とは関係ないよ!転載は禁止だよ!公共の場所で読まないでね!いらなくなってもヤフオクとかメルカリに出さないでね!みたいなことが書いてあることが多いです。いくつか例文を紹介するので、よかったら参考にしてください。

例文
  • 無断転載・複製・アップロードを固く禁じます。
  • 無断転載・オークション等への出品はご遠慮願います。
  • 不要の際は中身がわからない状態にして可燃ごみとして処分してください。
  • 公式とは一切関係ありません。
  • この本は個人的な非公式ファンブックです。
  • 非公式二次創作本です。
  • 公共の場での閲覧はおやめください。

pixivやX(Twitter)のアカウント

書いてる率……pixiv:49% X(Twitter):46%

pixivやSNSのIDを奥付に載せている同人誌は多いです。

ちなみに、連絡先としてpixivやSNSのアカウントのみを記載することはNGとしている印刷会社さんが多いので、連絡の取れるメールアドレスと一緒に記載するのがベストです。

QRコード

書いてる率……17%

私の手持ちの同人誌調べでは20%を切りましたが、2020年以降に買った同人誌では80%以上の本にQRコードが設置されていました。

(主に匿名の)感想ツールをQRコードにして置いている方がほとんどです。読み終わった直後にスマホでさっとQRコードを読み取って感想を送れる手軽さがいいですね。

手軽に送れる感想ツール例

最近はWaveboxを使ってる方が多いかな~という印象があります。

また、XやpixivのアカウントをQRコードにして貼っている方も時々見かけます。IDを入力するより簡単なので、積極的にXやpixivを見てほしい方には向いているのではないでしょうか。

番外編:あとがき

あとがきは厳密にいうと奥付とは違うのですが、奥付と同じページに書いてあるのを時々見かけます。

あとがきについては、読み手は「書いてあると嬉しい派」「なくていい派」に分かれます。昔の同人誌(特に女性向け)にはびっしりあとがきが書いてあったな~という印象がありますが、今でもあとがきが書いてあると嬉しい!という方はたくさんいます。書きたいひとは書く、書きたくないひとは無理に書かない、で良いでしょう。

あとがきは、カップリングへの想い・萌え語り、この同人誌の制作秘話や書こうと思ったきっかけの話などが、読む側としても楽しめるかと思います。

奥付の書き方まとめ

もう一度、同人誌の奥付に必ず書くべき項目をまとめておきます!

  • 本のタイトル
  • 発行日
  • サークル名
  • ペンネーム
  • 印刷会社名(印刷会社さんのHPで正式名称をしっかりチェック!)
  • 連絡先(X(Twitter)やpixivのみはNG!メールアドレスかサイトURLを書きましょう)

発行責任を示すこの6ポイントだけ押さえておけば、あとは自由! 少しでも奥付作りの参考になれば幸いです!

タイトルとURLをコピーしました