原稿を続けていると、どうしてもモチベーションが上がらなかったり、やる気が続かない時ってありませんか? そんな時どうしたら原稿に向き合えるのか、悩んだことがある方も多いと思います。
そこで、この記事では、モチベーションややる気が続かない時にどう対処するかをご紹介します。
これから紹介する方法で、私はいつもやる気を取り戻したり気分を切り替えたりしています。
同人活動は結局モチベーションありき。ちょっと気分が乗らないな~~という方も、是非この記事を参考にして気持ちを切り替えてみてください!
「モチベーション」と「やる気」は違うもの
同じもののようにひとくくりにしてしまいがちですが、「モチベーション」と「やる気」は違うものです。
ざっくりいうとこんな感じ。
- やる気…「ウオオ~~~~!原稿やるぞ~~!!!!」という気持ち・それが続くこと
- モチベーション…やる気が出る・続くまでの過程。『楽しいからやる気が出る』『褒められたからやる気が出る』みたいなもの
原稿、特には同人誌をつくる上ではどちらも大切です。
モチベーション・やる気が続かない時の9つの対処法
「モチベーション」と「やる気」は別物ですが、そのどちらか、もしくはどちらもが続かないな~と感じたときに試してほしい方法は以下の9つです。
- 寝る
- もらった感想を読み返す
- 原作を読み返す・見返す
- 環境を変える
- 自分の原稿を読み返す
- インプットを行う
- 完成したかたちを想像する
- 無理やりやってみる
- 諦める
ひとつずつ具体的に説明していきます。
寝る
なんとなくやる気が出ない時は寝不足の可能性が高いです。気分を変えるためにも寝るのは有効な手段のひとつです。
できることなら15分程度の睡眠で気分をシャキッとさせたいところですが、眠ければ気が済むまで寝るのもいいと思います。私はこの方法で夕方から次の朝まで寝てしまうこともありますが、翌朝筆がノッたりするので結構効き目があります。
特に字書きのみなさん、睡眠不足では思うように書けないことが多いです。まずはちょっと横になってみてください。
もらった感想を読み返す
感想って嬉しいですよね。
もらった感想が創作の糧になるタイプの方って多いのではないでしょうか? そういう方はやる気がなくなったら感想を読み返してみてください。少しやる気を取り戻せるはずです。
一方で、感想を(嬉しいけど)プレッシャーに感じてしまう方もいるかもしれません。そういった方は、逆に原稿が一区切りつくまで読み返さない方がいいでしょう。ご自分のタイプに合わせて試してみてくださいね。
原作を読み返す・見返す
二次創作をされている方にはまず一番最初に試してみてほしい方法です。
二次創作をしている方は、とにかく原作に惹かれて「何か書きたい」という気持ちになったはずです。
特に長く創作を続けていると、原作を好きになった当初の気持ちを忘れてしまったり、時にはその気持ちが薄れてしまったりする場合があります。
原作に触れるとそのうち自ずとモチベーションも復活してくるものです。それでもモチベーションが下がったままの場合、もしかしたら少し原稿はお休みした方がいいのかもしれません。
環境を変える
人によって、自宅が捗る・カフェの方が筆が進む・原稿合宿で缶詰になるのがベスト……など、最適な環境は異なります。家じゃなかなか原稿が捗らないな~と思った方は、環境を変えてみてはいかがでしょうか。
- 違う部屋でやってみる
- 部屋の香りを変えてみる
- カフェ・ファミレスに行ってみる
- ネカフェに行ってみる
- 思い切ってホテルにこもってみる
- 創作活動をしている仲間と一緒にやってみる
- 創作活動をしている仲間と通話する
- 理解のある友人等に監視してもらう
絵描きか字書きか、使っている機材などによっても変わってくるかと思います。また、どれが自分にしっくりくるかは人それぞれです。

個人的にはカフェやファミレスでやるのが一番捗りますが、いっそホテルを取って、これだけお金を払ったからやらないと損!と自分を追い詰めるのもいいかもしれませんね。


缶詰めになれる原稿合宿もおすすめ。捗ります。
自分の原稿を読み返す
自分の書いたものに萌えられる方は、この方法が結構オススメです。
- 過去に自分が出した同人誌
- X(Twitter)やpixivに投稿した作品
- 書きかけの原稿
- プロット
などを読み返してみてください。
私は(文章力はともかく)ネタはやっぱり自分の考えたものが一番解釈一致するので、自分の書いたものを読み返すとちょっとやる気が回復します。書きかけの自分の原稿を読むと、この続きが読みたい!と思います。それで続きが書けたりします。

自分が過去に出した同人誌の装丁を眺めるのも結構効果があったりします(笑)
ちなみに、自分の作品なんて読み返さない!という方には全くオススメできない方法なので、ご自分のスタイルに合わせて方法を選んでくださいね。
インプットを行う
- インプット……「入力」
- アウトプット……「出力」
何かを作り出すこと・生み出すことがアウトプットです。創作活動は「100%アウトプット」といっても過言ではありません。
漫画を読む、アニメを見る、ゲームをプレイする、読書をする、映画を観る……などはインプットです。
アウトプットするためには、それなりのインプットがあった方が絶対に良いです。原稿というアウトプット作業のやる気が落ちてしまったとき、積極的にインプットを行うと、気分転換にもなるし良い創作活動につながるかもしれません。
インプットの手段はたくさんあります。
- 本(漫画/小説/写真集 なんでもOK)を読む
- 映画・テレビ・YouTube等を見る
- SNSなどで情報収集
- 美術館・博物館などに行く
- 音楽を聴く
色々試して自分に一番ぴったりなものを探してみてください。ちなみに私は好きな商業作家さんの小説を読んだり、映画を観に行くようにしています。新しいアイディアも生まれたりして、とても有益です。
完成したかたちを想像する
特に同人誌の原稿をしている方にオススメな方法です。
完成した同人誌、イベントに届いた段ボールを開ける瞬間などを想像して士気を高めます。例えば私は装丁オタクなので、「あの紙を表紙に使って、手触りはこんな感じで、タイトル箔押しして……」と妄想を膨らませると、自分の本が楽しみになって、嫌でも原稿しないと!という気持ちになれます。
想像するだけでなく、先に表紙を作ってみるのもいいかもしれません。
無理やりやってみる
あまり強くオススメはできませんが、締め切りが近くてどうしても出したい本である場合などは、無理にでもやるしかありません。
とりあえず美味しいものを食べながらとか、自分のご機嫌を取りながら無理やりやってみましょう。頑張ってください。
諦める
最終的にはここに行きついてしまうかもしれません。
ですが同人活動は基本的に「趣味」です。仕事ではありません。嫌々やる趣味ってその時点で破綻していますよね。
書きたい気持ちはあるけどスランプ気味……という時は上記のいろんな方法を試して、なんとか原稿に戻れたらいいなと思いますが、書きたい気持ちややる気が枯れてしまったら諦めるのが一番です。
だいたいそんな時は「Twitterで新刊出すって言ってしまったから」とか「評価されたい(褒められたい)から」とか「新刊ないのにイベント行きたくない」とか、そういう理由で原稿に取り掛かってしまっているのではないでしょうか? そんな気持ちではやる気が出なくて当然です。私もやる気が出ないときがあったのですが、すっぱり諦めたら気分が楽になりました。やる気が戻ってくればまた書けばいいだけの話です。
以上、やる気やモチベーションが続かないときの対処法を9つ紹介しました。
是非ご自分に合った方法を探してみてください。そして何より、同人活動は(多くの方にとっては)仕事ではなく趣味なので、あまり根詰めすぎず気楽にやりましょう!