小説同人誌の「需要」について

juyou 同人お気持ち
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この記事を書こうと思った経緯

先日、Twitterのタイムラインにとあるアンケートが流れてきました。諸々の理由につきツイート埋め込みはしませんが、下記のような内容です。

本当に謎なんだけど、小説の同人誌って一般的に需要あるの?

  • ある
  • ない
  • ちょっとある
  • うーんわかんない

最終的には、以下のような結果に落ち着いたようです。

  • ある …… 77.7%
  • ない …… 2.6%
  • ちょっとある …… 9.3%
  • うーんわかんない …… 10.3%

このアンケート自体は正直どうでもいいです。というのも、ツイ主がツリーにて「個人誌があんまり売れない」と言っているなど、「私の小説本が売れない=小説同人誌って一般的に需要がないの?」と謎の飛躍をしているからです。とてもおめでたい考え方だなぁと思ってしまいます。

本題:小説同人誌には「需要」がないのか

まず「需要」という言葉の意味を理解したいと思います。需要とは、「必要とし、求めること」です。書き手目線で言うと、必要とされているのか?ということですね。

極端な話、「需要がない」というならば、同人誌即売会で小説同人誌はほとんど売れないということになってしまいます。しかし即売会に参加したことがある方なら、小説同人誌が全く手に取られていない即売会など見たことがないと思います。小説の壁サークルだっています。小説同人誌は普通に売れます。つまり、一般的に「小説同人誌」には需要があります

ジャンルによる、という意見

例のアンケートツイ主の方も「ジャンルの問題だと思う」とツイートされていました。それは間違いなくあると思います。

ジャンルの規模も影響するかもしれませんが、それより大きいのはジャンルの年齢層や、原作がアニメなのか漫画なのか、それとも小説なのか ということだと考えます。

原作が小説であれば、小説同人誌が読まれることも多いでしょう。「活字読めませ~ん」という層がまずいないからです。目が肥えている読み手が多い可能性は高いですが、「小説同人誌の需要」は少なくありません。私は一度も小説ジャンルで活動したことがないのですが、もしジャンル移動することがあれば次は原作が小説のジャンルにハマれたらいいな~なんて思っています。

ジャンルの年齢層が高いと小説が好まれる、とはよく聞きますが、これに関しては理由はよくわかりません。若い人も小説読むし、逆に小説読まない20代が30代になってもやっぱり小説読まないままだと思うんですよね。不思議です。

とはいえ、漫画と同じくらい需要があるとは言えない

残念ながら(?)一般的に、漫画同人誌と小説同人誌の需要は同じではないと思います。

「漫画は読まないけど小説は読む!」という方ももちろん一定数いるのですが、でもやはりそれよりも「小説は読まないけど漫画は読む!」という層が多いです。それって同人の世界に限った話じゃなくて、もっと一般的に、漫画は読むけど小説は読まないって人は多いんですよね。小説を好んで読む人間からするとびっくりする話ですが……。

実際、即売会でも小説サークルだけ避けて絨毯爆撃していく買い手の方もいますよね。そういう人がいることをいちいち気にするともう同人活動なんてできないな~と思います。小説を読まない人は多いです。

手に取って「なんだ小説か」と戻される話

小説同人誌の話題になると、「手に取られたけど「なんだ小説か」と机に戻された」という話を聞くことがあります。よく目にします。もううんざりするくらい見かけます。

暗に「小説ならいりませんw」って言われてるみたいで不快だ!と思う気持ちはなんとなくわかります。

実際、小説はいらなーいって思って即売会来てる人、いますよね。悪いことじゃありませんよね。でも小説サークル的にはそれを知らされるとやっぱり傷付きますよね。

だから私は「これは小説本です」ってわかりやすくする必要があると思っています。

基本的に同人誌を買うときって、「B5サイズなら漫画だろう」「文庫サイズなら小説だろう」「A5はちょっとわからんな、イラスト表紙なら漫画かな」みたいな感覚で、同人誌が漫画なのか小説なのかを判断していると思います。

私も、A5サイズでイラストが表紙の本がずらっと並んでいるサークルを見たら、漫画サークルかな?と思います。

正直、そういったサークルがパラ見されて「あっ漫画じゃないんだ……」と戻されるのは、もはやしょうがないのではないでしょうか?

なのでやっぱり、漫画に見えるかもしれない小説同人誌には、値札やポスターに小説と書いておくなどの工夫が必要だと思います。自分が不快にならないためにも。

「小説同人誌の需要」は「あなたの小説同人誌の需要」ではない

小説同人誌に需要があるからといって、あなたの、そして私の小説同人誌が売れる!というわけではありませんよね。それは漫画も同じことで、いくら漫画が読まれるとはいえ、全ての漫画同人誌に同じ需要があるとは言えません。

例のアンケートは77.7%の人が「小説同人誌に需要はあると思う」と答える結果に終わりました。ですが、当然のことながら、「だから私の小説同人誌にも需要があるんだー!ヤッター!」ということではありませんよね。

結局このアンケートに何の意味があったのかはよくわからないのですが、「エッ小説同人誌って77%にしか需要ないんだ…やめよ……」と謎に筆を折ってしまう方が現れなければいいなと願っています。

「需要」を気にするべきか?

最後に。ここまで何度も需要という言葉を使ってきました。けれど私(というかきっと多くの書き手たち)にとっては疑問です。

需要なんて、同人活動に必要なのでしょうか?

一次創作(オリジナル)ならともかく、二次創作って「原作のこのキャラが好き!こんな話が書きたい!」から生まれるものじゃないですか。

需要があってほしい=売れたい=読んでほしい!ってなると、もう全然考え方が違うんですよね。

かといって、「頑張って書いた本、いっぱい読んでほしい!」っていう気持ちが悪いものだとは全然思いません。そればっかりになるとしんどいんじゃないかな?とは思いますが。

まずは「書きたい!」って衝動に任せて書いて本を作りたいし、その本をどうやったらたくさんの人に読んでもらえるか?って考えた方がいいんじゃないかな~と。

求められたい!!!っていう気持ちがあるのなら、じゃあどうすれば求められるのか?と考えられるように変わるといいね、と個人的には思いました。

ほんと同人って気が狂った遊びですね。でもとても楽しいです。私も初の即売会では1冊も手に取ってもらえなかったり、今のジャンルでも、バズって再ブームが来る前までは総部数20部だったりしたので、売れない気持ちはよくわかります。

なのにそれでも楽しいんですよね。いかに気が狂えるか!!!みたいなちょっと暴力的な表現は怖いなって思っちゃうんですが、でもだいたいそういうことなんだろうな~って思います。

あと、少しでも多く読んでもらうために何をするか?って考えるのも楽しい。そのあたりはまたいつか記事にしようかなと思っています。

以上です。

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