同人誌の感想を伝えたいけど、どんな方法で伝えたらいいかわからない!
と悩んだことはありませんか?
Twitterなどで「書き手は感想をもらえると喜びます!」という意見はたくさん見かけるものの、いざ感想を伝えようとすると、どうやって送ったら良いのか迷ってしまいますよね。
この記事では、同人誌(やpixiv等の作品)へ感想を送るツール・方法を8つご紹介します。
感想をどうやって伝えたらいいか迷っている方は是非ご覧ください。
同人誌の感想が送れるツール8選
まず、8つをまとめて挙げておきます。
- 匿名感想ツール
- Twitterのリプライ
- TwitterのDM
- pixivのメッセージ
- 個人サイトへのメッセージ
- メール
- 手紙
- 直接伝える
結構たくさんあるので迷ってしまうかもしれません。それぞれの特徴を紹介します。
感想が送れるツール・方法の特徴
匿名感想ツール
◎ポイント:匿名で使いやすい
『匿名感想ツール』と聞くとピンとこないかもしれませんが、代表的なところでいうと「マシュマロ」「ほめて箱」などのことです。
匿名でメッセージを送ることができるツールです。中でも「マシュマロ」は『ネガティブなメッセージをAIが削除する』と銘打っていて、AIが中傷だと判断したメッセージは届かないシステムになっています。
匿名感想ツールのメリット
- 匿名で感想が伝えられる
- 手軽に使える
匿名感想ツールの最大のメリットは、もちろん匿名で感想が伝えられることです。名前を出して感想を送るのは恥ずかしい……という方にはぴったりです。ちょっと興奮しすぎな感想も匿名なら伝えられる!と思う方も多いのではないでしょうか?
手軽さも匿名感想ツールのポイントのひとつです。最近は同人誌の奥付にQRコードを貼っている作家さんも多いです。そのQRコードをスマホで読み取れば、感想ツールまですぐにたどり着くことができて便利です。
匿名感想ツールのデメリット
- 設置している相手にしか送ることができない
- 届かないリスクがある(マシュマロの場合)
まず、匿名感想ツールは誰に対してでも好き勝手に送れるわけではありません。メッセージを受け取る側が設置しないと、送ることができないのです。
匿名感想ツールがマシュマロである場合、メッセージが届かないかもしれません。送ったメッセージを、AIが誤って悪口だと判断するケースがあるからです。
書き手としての匿名感想ツールへの所感
この項目では、8年ほど同人誌をつくり続けている私から見た、ツールの所感を書いておきます。
匿名感想ツールを使っている書き手は「気軽に感想を送ってほしい!」と思って設置しています。なので、ぜひ気軽に感想を送ってください。とてもお手軽なツールなので、TwitterにあげられたイラストやSSに一言「読みました!素敵でした!」と伝えるだけでも相手は喜ぶと思います。
Twitterのリプライ
◎ポイント:手軽に送れる
Twitterでリプライを送る方法です。相互フォローでなくても、お互いにTwitterのアカウントを持っていれば送ることができます。
Twitterリプライのメリット
- 手軽に送ることができる
- 相互フォローじゃなくても送れる
紹介した方法の中で一番手軽なのが、Twitterのリプライです。DMは相互フォローでないと送れない設定にしている方もいますが、リプライは相互フォローでなくても送ることができます。
ただし、相互フォローじゃないのにリプライで突然感想が送られてきたらびっくりする方もいますので、気を付けましょう。Twitterに投稿されたイラストやSSに対して「かわいいですね!」など一言送るだけなら、相手も気を遣わず済みます。
Twitterリプライのデメリット
- 文字数制限がある(140文字)
- 第三者に見えてしまう
Twitterのリプライは140字の字数制限があります。もし140文字におさまるなら良いですが、何個も何個もリプライを連投するくらいなら他の方法を使いましょう。
また、リプライは基本的に他人に丸見えです。例えば、同人誌の感想を作者にリプライするとして、もしかしたらまだその同人誌を読んでいない第三者が「ネタバレだ!」と感じてしまうかもしれません。
書き手としてのTwitterリプライへの所感
これまでもらったことはないのですが、もし私がリプライで長々と同人誌の感想を受け取ったら、削除してもらうよう相手にお願いします。展開などのネタバレになる危険性が高いからです。なんでわざわざリプライで??と思います。
ただ、そこそこ関係性ができあがっている相手からの「新刊読んだよ~おもしろかった!」とかは嬉しいですね。リプライは手軽すぎるので、馴れ馴れしく感じてしまうケースが多いと思います。あまり親しくない相手にはリプライで伝えない方が安心です。
TwitterのDM
◎ポイント:手軽なのに「ちゃんとしてる感」が出る
TwitterでDM(ダイレクトメッセージ)を送る方法です。お手軽なのにきちんとしてる感じもあって、個人的にはとても推したい方法です。
Twitter DMのメリット
- 手軽にTwitterで送れる
- 相手以外に見られることはない
- 長文が送れる
DMはとても手軽に送ることができ、送った相手以外に見られる心配もありません。文字数は1万字が上限なので、たっぷりと長い感想も送れます。
ちなみに、あなたが鍵アカウントの場合でも、フォローしていないアカウントへDMを送ることができます。
Twitter DMのデメリット
- DMを受け付けていない人もいる
- 「返事を送らないと!」と相手を急かすかもしれない
TwitterのDMでは、「フォローしていないアカウントからはDMを受け取らない」と設定することができます。もしあなたがDMを送りたい!と思ったとしても、その相手にフォローされていなければDMを送ることができないかもしれないということです。相手も訳があってDMを受け付けない設定にしているはずなので、その場合は諦めて他の方法で感想を伝えましょう。
また、人によってはDMをもらうと「返事しなきゃ!」と思ってしまうこともあります。文末に「ご返信はお気遣いなく」「返信不要です」等付け加えておくと、相手の負担を減らすことができます。
書き手としてのTwitterのDMへの所感
時々DMで感想を頂きますが、とても嬉しいです。私は匿名ツールが苦手なので、相手のアカウントが分かるところが安心につながりますね。
特に小説本や分厚い漫画本の感想だと文字数が多くなりがちだと思います。TwitterのDMは長文も読みやすいし、アカウントを消さない限りはずっと残り続けるところも嬉しいです。
スマホからでも送れるし書き直しも楽なので、私自身DMで感想を送ることがよくあります。
pixivのメッセージ
◎ポイント:手軽なのに「ちゃんとしてる感」が出る/Twitterをやっていない方にも届けられる
pixivでメッセージを送る方法です。Twitterなどの交流中心のツールを使っていない作家さんにも感想を届けられます。
pixivメッセージのメリット
- SNSを使っていない作家さんにも送れる
- 長文が送れる
TwitterなどのSNSを使っていない作家さんもいます。pixivのメッセージはそういった方にも適度な距離感でメッセージを送ることができます。
TwitterのDMと同じく、pixivのメッセージの文字数上限は1万字です。長文感想も送れます。
pixivメッセージのデメリット
- pixivを使っていないと送ることができない
- 気付いてもらえないかもしれない
pixivのメッセージは、送る側も受け取る側もpixivのアカウントを持っている必要があります。感想を送りたい作家さんがpixivを使っていない場合は送ることができません。
また、pixivをこまめにチェックしていなかったり、通知設定をしていない方の場合、メッセージを受け取ってもすぐに気付かない可能性があります。
書き手としてのpixivメッセージへの所感
個人的にはTwitterのDMとだいたい同じ印象を抱いています。pixivに投稿した作品の感想はpixivメッセージで頂くことが多いかも(Twitterで交流のある方はほとんどTwitterですが)
pixivは交流ツールではないので、受け取った側が「返事をしないと!」と急かされる気持ちになることがなくて良いと思います。
個人サイトへのメッセージ
◎ポイント:丁寧さがしっかり伝わる
感想を送りたい相手が個人サイトを持っている場合、そのメッセージフォームなどから感想を送る方法です。
個人サイトへのメッセージのメリット
- 丁寧さが伝わる
- 喜んでもらえる
昔はたくさんの人が個人サイトを作っていましたが、最近は個人サイトを持っている方が珍しいです。
そんな中、個人サイトを作っている方は、そこからメッセージが届けばもちろん嬉しいです。Twitterやpixivでいろんな作品がまとめて見れる中、自分のサイトを見て、気に入ってくれたんだ!と思うからです。
個人サイトへのメッセージのデメリット
- 個人サイトを持っている人が少ない
Twitterやpixivの普及により、個人サイトを作る人はかなり減りました。いくら「サイトからメッセージを送りたい!」と思っていても、相手が個人サイトを作っていなければできません。
書き手としての個人サイトへのメッセージについての所感
もし私がサイトを持っていたら、そこからメッセージをもらえたらとても嬉しいです。Twitterやpixivの方がずっと手軽なのに、サイトも見てくれてるのかな~と思えるので。
Twitterやpixivをやらず、個人サイトのみ運営して交流を控えている方もいますが、メッセージフォームなどがあれば感想をシャットダウンしているわけではないので、是非サイトから送ってみてください。
メール
◎ポイント:とても丁寧/長文OK
同人誌の奥付などに書かれているメールアドレスにメールを送って感想を伝える方法です。WEB作品の感想には少し堅苦しいですが、同人誌の感想を送るには向いています。
メールのメリット
- 丁寧な印象を与えられる
- 文字数制限がない
- SNSのアカウント不要
メールでの感想はとにかく丁寧な印象を与えることができます。メールで感想をもらって、馴れ馴れしいと感じる人はいません。
文字数制限がないのも嬉しいですね。長編への感想も問題なく送れます。
また、Twitterやpixivのように、SNSのアカウントを持っている必要もありません。相手に自分のTwitterアカウント等を知られたくない場合(ジャンルが違うとか、nmmnなどのデリケートなジャンルなど)にも使えます。
メールのデメリット
- (他の方法に比べて)手軽ではない
Twitterやpixiv、匿名感想ツールに比べると、そこまでお手軽ではありません。
メールに慣れていない学生さんなどは「どう書けばいいの?」と疑問に感じてしまうかもしれません。メールに抵抗がある方は無理せず、避けるのがベターでしょう。
また、最近ではメールアドレスを持っていても、メールをほとんどチェックしない方も多いです。相手がTwitterをやっていたり、匿名感想ツールを置いている場合は、そちらから送った方が良いでしょう。
書き手としてのメールへの所感
私は活発にTwitterを使っているので、メールで感想を頂くことは最近あまりないですが、メールはとにかく「ちゃんとした方だなぁ」という印象を抱きます。
学生さんや、お仕事でメールを使わない方は「メールって書き出し何て書けばいいの?」「最後はどうやって締めればいいの?」「どれくらいで改行するの?」など、迷ってしまうかもしれません。基本的にはTwitterのDMと同じように書けば問題ないのですが、慣れていない方はメールで送るのは避けた方がいいと思います。
手紙
◎ポイント:とにかく喜ばれる/手渡しできる
同人イベントで感想の手紙を渡す方法です。書く側は面倒に感じてしまう方も多いと思いますが、とにかくサークル側がもらって嬉しい(人が多い)感想です。
手紙のメリット
- サークル側に喜ばれる(ことが多い)
- 返事の負担をかけない
手紙をもらうとサークル側はかなり喜びます。なぜなら、TwitterのDMやマシュマロなどで感想をよくもらっている人でも、手紙をもらう機会は少ないからです。つまり特別感が出ます。一番のメリットは間違いなく、相手に喜んでもらえることです。
※ただし、「手紙もらっても困る……」という方ももちろんいますので、相手に合わせて選びましょう。
また、手紙の場合は相手に「返信しなきゃ!」という負担をかけずに済みます。
手紙のデメリット
- 書くのが面倒くさい
- 渡せる機会が少ない
正直、手紙を書くのは面倒で大変です。レターセットを持っていない場合はまず買わなければいけません。メールやDMよりも時間がかかってしまうでしょう。
書いた手紙を渡す機会も限られます。DMやマシュマロは自分がどこにいても相手に送れますが、手紙は直接会えるときにしか渡すことができません。渡したい相手の方が同人イベントに参加する予定が今後ない場合は、手紙で伝えることは諦めましょう。
書き手としての手紙への所感
個人的には手紙が大好きで一番嬉しいです。イベントでお手紙を頂くと、帰宅して読むまでずっとわくわくできて、感想だけでなくそんな楽しい時間や経験も一緒にもらえたように感じます。
頂いた感想に返信をするのが苦手なので(でもお礼だけは言いたい…)手紙だとその場で「ありがとうございます!」って言えることがものすごく助かります。
直接伝える
◎ポイント:文章にできなくてもOK
同人イベントで、直接感想や気持ちを言葉で伝えるやり方です。かなり親しい相手じゃない限り、長々と感想を語るのは迷惑になるのでNG。簡単で良いので短い言葉で伝えましょう!
直接伝えることのメリット
- かなりお手軽
- 感想を文章にできなくても問題なし
- 返事の負担をかけない
「この同人誌最高だった!!!! でもどこが良かったかまとめるのって難しい!」
……という方、意外と多いと思います。気持ちは伝えたいけど、メール送ったり手紙に書くほど感想が思いつかない……でも神だった……みたいな。
そんな方は、次のイベントで直接言葉で伝えるのがベストです。新刊購入後に「前の本も最高でした! これからも応援してます!」と言うだけ。どこが良かった~とか、このセリフに感動した~とかはいりません。感想を文章にできない!って方は直接伝えてみてください。
直接伝えることのデメリット
- 長い感想は伝えられない
- 緊張してしまうかも?
まず、イベント会場で長い感想を直接べらべら喋って伝えるのは難しいし迷惑です。伝えたいことがたくさんある場合は他の方法を選びましょう。
「イベントでサークルの方に話しかけるなんて恥ずかしい……緊張する……」という方もいるかもしれません。もちろん、できそうになければ他の方法で伝えればいいと思います。
しかし、同人イベントは交流も楽しみのひとつです。長話を嫌う方はいますが、感想を一言伝えるだけなら相手も嫌な気はしないでしょう(※ただし、大手サークルさんなど、バタバタと列を捌いているような場合は話しかけない方が良いこともあります)
書き手としての直接伝えることへの所感
壁配置などは経験したことがない規模のサークルとしては、直接「前回の本よかったです~」とか言ってもらえるとそれだけで嬉しいです。
感想をしっかりまとめるのって難しいですよね。時間もかかってしまいます。わざわざしっかり文章を練らなくても、一言伝えるだけで十分だと思います。
まとめ
同人誌の感想を伝える方法と、そのメリット・デメリットをご紹介しました。
相手の活動や使っているツール、どんな内容を伝えたいのかによって使い分けてください!
基本的に、自分の創作したものに対する(前向きな)感想は誰でも嬉しいので、伝えたい想いがある方はどんどん感想をぶつけてみてくださいね!