【小説同人誌のサイズ徹底比較!】大きさ/文字数/行数/段組み【写真あり】

同人お役立ち

小説同人誌に使えるサイズは、とてもたくさんあります。

昔は「漫画はB5、小説はA5」というイメージが強かったのですが、今では「文庫・親書・B6サイズ」の同人誌もたくさん見かけるようになってきました。

この記事では、小説同人誌によく使われるサイズを比較し、それぞれのサイズの特徴を解説します!

小説を出そうと思ってるけどサイズに迷っている方、いつもとは違う同人誌を作ってみたい方など、是非参考にしてみてください!

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小説同人誌に使えるサイズの比較

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ざっくりとサイズの比較をするとこんな感じです(※かなりざっくりです)

通常、小説本に使われるサイズは、A5サイズ/B6サイズ/新書サイズ/文庫サイズです。

同じ内容の本で比較してみた

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同じ内容の本を各サイズで作って比較してみました。

サイズ名 総ページ数 ページあたり最大文字数
A5 108P 1,242文字
B6 156P 1,092文字(1段組)/1,050文字(2段組み)
新書 182P 720文字
文庫 230P 704文字

当然のことながら、本のサイズが小さくなるほど1ページに入る文字が少なく、ページ数がたくさん必要となります。

つまり、分厚い本を作りたい場合は小さいサイズがオススメです。ただし、ページ数が増えれば増えるほど印刷費が高くなることが多いので、安く作りたい場合はA5サイズがベストです。

小説同人誌に使える各サイズごとの詳細

B5サイズ

b5

段組み 3段組
行数 32行
文字数 21文字

B5サイズは小説本には不向きです。サイズに迷っている方は、絶対にB5サイズは避けてください。

B5サイズで小説原稿を作るとすれば、アンソロに参加するときか漫画本に寄稿するときだと思います。その場合は3段組で原稿を作るのがオススメです。

A5サイズ

a5

段組み 2段組
行数 23行
文字数 27文字

小説同人誌の定番サイズです。どんな印刷所でもA5サイズは間違いなく取り扱っていますので、初めて同人誌を作る方にもオススメのサイズです。

A5未満の他サイズに比べて、1ページに入る文字数が多いので、印刷料金を抑えたいときにもA5サイズがオススメです。

個人誌はもちろん、漫画やイラストを含めたアンソロジーを作る場合にもA5サイズがベストです。漫画も読みやすいサイズ感です。

B6サイズ

b6-1 b6-2

段組み 1段組 2段組
行数 21行 21行
文字数 51文字 25文字

B6もコンパクトで読みやすいサイズです。

1段組にするか2段組にするかはお好みでOKかと思います。

※上記の1段組はかなり文字を詰めすぎているので近日中に修正予定です。参考にしないでください!

新書サイズ

shinsho

段組み 2段組
行数 15行
文字数 24文字

新書サイズもコンパクト、かつスリムで持ちやすい大きさです。

縦長なので2段組がオススメ。↑の写真は実際に私が作った本ですが、余白を取りすぎてしまっているので、もう少し余白を少なくすれば文字数はもっと入ります。

文庫サイズ

bunko

段組み 1段組
行数 16行
文字数 44文字

市販の小説みたいな本が作れる文庫サイズ。カバーや帯を付けたい方にオススメです。

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小説同人誌をつくるときのサイズの選び方・基準

基本的には好きなサイズでOKです!
(でもB5はめちゃくちゃ読みにくいので避けましょう!)

とはいえ、サイズ選びに悩んでいる方もいると思うので、作りたい本ごとに選ぶべきサイズを紹介していきます!

カバーや帯を付けたい!

オススメサイズ:文庫/新書/B6

「カバーや帯を付けたい!」という方には、文庫・新書・B6サイズがオススメです。小さめのサイズの方がカバーや帯が映えると思います。

bunko-01

カバーと表紙とで雰囲気をガラッと変えることもできるので楽しいです。

ちなみに、A5サイズでもカバーや帯をかけることが可能です。私もやったことがあるのですが、読みづらくなるので作り手の自己満足かなと思います(笑)

いろんな装丁で遊びたい!

オススメサイズ:A5

A5サイズは印刷料金が安い印刷所が多く、単純に面積が広いので、装丁にこだわりたい場合はオススメです。

a5-book

レース加工したり、正方形にしたり、ホログラムPPをかけたり、角丸加工をしたり……A5サイズは加工の幅がかなり広いです。

市販の小説みたいな本がつくりたい!

オススメサイズ:文庫/新書

いかにも同人誌!!!!!って感じのしない、本屋さんで売ってるような本が作りたい場合にオススメなのは文庫・新書サイズです。

hikaku-bunko

実際に、手持ちの商業誌と並べてみました。左が商業誌で右が同人誌です。デザインのダサさはさておき、いい感じに同人誌っぽさが消えているかと思います。

カバーにバーコードを印刷してみたりあらすじを書いたりすると、より市販の小説に近付きます。

小説・漫画が混ざった本がつくりたい!

オススメサイズ:B6/A5

アンソロジーや合同誌などで、小説も漫画も入った同人誌が作りたい場合、オススメなのは B6・A5サイズです。

  • B5サイズ:小説が読みにくい
  • 新書サイズ:漫画が読みにくい
  • 文庫サイズ:漫画が読みにくい

……と、消去法的な理由ですが、B6サイズかA5サイズで作ることをオススメします!


以上、小説同人誌向きのサイズの紹介と比較でした!

同人誌のサイズは自由!(でもB5はやめよう!) サイズに迷っている方、これまでと違うサイズの本が作りたい方の参考になれば幸いです!