「小説同人誌が作りたい!」
と思い立ったときに、サイズの選択肢といえば、基本的に A5・B6・文庫・新書のいずれかになりますよね。
この記事では、約8年間A5サイズでしか同人誌を作ったことがなかった私が、初めて文庫同人誌を作って「こういうところがよかったな!」と思ったことについてご紹介します。
- A5サイズの同人誌を作っているが、たまには文庫もいいかも?と思っている方
- A5サイズと文庫サイズ、どちらで同人誌を作るか迷っている方
- 文庫サイズ同人誌のメリットとデメリットを知りたい方
文庫サイズ同人誌の魅力
文庫サイズの同人誌をつくってみて感じたよかった点・魅力は、以下の3点です。
- いろんな場面で読んでもらえる
- 本らしい「本」がつくれる
- サイズが小さい=机に並べられる本の種類が増える
ひとつずつ解説していきます。
いろんな場面で読んでもらえる
文庫サイズのメリットとして、
- 寝転がって読んでも手が疲れにくい
- 外でも読める
- 持ち運びに便利なサイズ
などがあります。
本らしい「本」が作れる
私はA5同人誌の「いかにも同人誌でーーす!!」って感じの見た目が好きなんですが、文庫同人誌を作るようになってからは、
「おっ! 本屋で売ってそう!」
という感じもいいなぁと思うようになりました。
カバーにバーコード付けたりして、商業誌風にしてる文庫本とかも時々見かけますよね。そういう「本屋さんで売ってそうな本を作ってみたーい!」って欲求を満たせるのが文庫サイズのいいところだと思います。
厚みも出せる
文庫本はA5に比べると1ページに入る文字数が少ないので、同じ文章量でもページ数がたくさん必要になります。
この写真は内容が同じ本で、左がA5サイズ2冊、右がその2冊分をまとめた文庫本です。本文の内容は全く同じものです。
- 左…A5サイズ2冊 本文用紙:クリームキンマリ70kg ページ数:84P+32P
- 右…文庫サイズ1冊 本文用紙:ワンブックスノベル(ワンブックスさんの薄い紙) ページ数:234P
厚みの違いがわかって頂けるかと思います! 作り手の自己満足ではありますが、分厚い本が出せるとテンション上がる!という方は文庫サイズでつくってみてはいかがでしょうか?
机に並べられる本の種類が増える
単純に、文庫本はA5本の半分のサイズなので、即売会で机の上にたくさんの種類を並べることができます。
- 頻繁に新刊を出す!
- いつも机の上がいっぱいで困ってる!
- 机の上をすっきりさせておきたい!
こんな方にも文庫サイズがオススメです!
文庫サイズ同人誌のデメリット
- 印刷料金が高くなりがち
- テスト印刷が難しい・手間
実際に私が初めて文庫サイズの同人誌をつくったときに悩んだことや困ったことはこのふたつです。
印刷料金が高くなりがち
文庫サイズはA5サイズに比べて1ページに入る文字数が少ないです。そのため、同じ文字数でもページ数がたくさん必要になり、印刷料金が高くなることがあります。
コスパのみを考えるとどうしてもA5サイズが最強ですね。
印刷テストが難しい・手間
印刷テストをしてレイアウトを確認しようと思ったときに、A5より印刷が難しかったり面倒だな~と感じてしまいます。家庭用プリンターで印刷しようと思ったらちょうどいいサイズの紙を常備していなかったり、コンビニではサイズが非対応だったり……。
私はA5サイズで本を作っていたときはいつも実際に印刷して確認していたのですが、文庫のときは手間だったのでぶっつけ本番入稿しました。同じように、印刷してチェックしたい方にとってはデメリットになるかもしれません。
まとめ
- 文庫サイズの同人誌は「本を作ってる感」をかなり高めてくれる!
- 表紙デザインによっては外出先などで気軽に読める本がつくれる!
- 印刷料金はA5より高くなりがち
以上、約8年間A5サイズ同人誌一筋でやってきた私が思う、文庫サイズ同人誌のここがメリット!デメリット!ポイントのご紹介でした!
個人的に感じるデメリットは印刷費くらいなので、「たまには文庫サイズで刷ろうかな?」と思っている方も「初めての本、A5にするか文庫にするか迷っている!」って方も、是非文庫同人誌をつくる楽しさを体験してみてください!
これまでに作ってきた同人誌を紹介したこれまで作った同人誌30種類の装丁をまとめてみたという記事でも、文庫サイズの同人誌を何冊か写真付きで紹介しています。
少部数向き+安いオンデマンド同人印刷所7選【実際に使った感想】という記事内では、文庫同人誌に向いてる印刷所さんも紹介してますので、あわせてご覧ください。